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オリンパスE-5をどうする [デジタルカメラ]

 いま発売中のカメラ雑誌12月号各誌では、特集で2012年に登場したカメラの論評座談会とか順位づけが行われているのだが、プロの間でも非常に評判のよいオリンパスOM-D E-M5に投票をしていない私である。
omd001.jpg
 どうも一部ではこれがナゼかと疑問に思われているみたい。前にもたしか書いたけど、この手のものはエンタテインメントの一貫であるから、その時の気分が強く反映されていたりすることをお断りしておきたい。ただ、無責任にやっているわけではないで、この“気分”を少し補足しておくことにする。
 たしかにOM-D EM-5は機能面では優れたカメラであることは間違いなく、画質的にも見事であり、まったく文句もない。だからこそなぜとまた突っ込まれそうだけど、デザインがよく画質に優れ、ユーザーインターフェースがよいから優れたカメラという判断にはならない。  
 ま、ものすごくカンタンに言ってしまうと、手もとにはほぼコンプリートに近い状態の旧来のOMシリーズと交換レンズがあるので、単純にOMがデジタル化されたから、「はいはいそうですか」と素直に従えないからである。私のOMはもちろんすべて現役である。
 言うまでもなくOM-D EM-5はミラーレス機であるから、オリンパスの代表格として君臨した“OM”の名をつけられると、どうも自分的には違和感があるし、こちらにも長年のユーザーという意地というものがある。それに、私はOM-Dが従来のOMに似ているとはとても思えないのである。OM-D E-M5がもし、OMという名前を冠していなかったとしたら、私は間違いなく2台コースで購入していたと思う。
 だったらPENシリーズもそうじゃないのか、という疑問をもたれてしまうかもしれないが、こちらは自分のタイムリーなカメラの歴史の中ではスルーしてきた機種だから、影響力としては小さい。しかし、これも正直に言うと、心の奥底には若干のわだかまりがないわけでもない。オリジナルのPEN Fの凄さも知っているからである。ただ、PENがウケたので次はOMへ、という図式もどうなんでしょうね。まったくワガママで勝手な理屈であるが、ただ、今後はPENのほうへの力の注ぎ方が鈍くなるということだってありえなくはない。
 それと、これは公に書くスペースもなかったから強くは言わなかったからだけど、オリンパスの「一眼レフ」E-5とかE-620にこれまでの間、かなり活躍をしていただいているということもある。
 デカくて重たいカメラはイヤとか、あれだけ大騒ぎしているくせに、なぜE-5を評価するのかといえば、繰り返すが“一眼レフ”という存在そのものを大切にしたいからである。発言に矛盾しているんじゃね。という非難は覚悟の上。
 でも、E-5は理由のある大きさであると思うし、気合いの入り方が違う。それに、驚くほどの超高性能交換レンズ群を用意している。ただ、いまのオリンパスの方向性からみれば、これまでの一眼レフのEシステムを、今後どうするんだという不安がユーザーとして大きくなりはしないか。
 オリンパスの開発陣もE-5を生み出すにあたり相当な苦労をされてきたことは想像に難くない。ま、細かく機能を書いていると長くなってしまうからやめておくけど、もし機会があれば、この問題をどこかの雑誌で語ってみたいものだ。今もなお私はE-5を名機だと考えている。売れないから、はいヤメみたいなことだけにはしていただきたくないものだ。
olympus-5b.jpg
最近では必ず持ち出す機種。というわけでもないのだけど、交換レンズの実焦点距離の短さによる特性を活かしたりする場合にはどうしても必要なカメラ。AFの精度も位相差AFの中では優れたほうだと思う。このパンケーキレンズズイコーデジタル25ミリF2.8は優れた性能だ。ただし、距離指標は省略されているのがものすごく残念。
 

最後にひとつだけ言っておきたいのはデジタルカメラも高画素とか高感度画質で大騒ぎする時代は、私的には過ぎてしまったということがある。もちろん、今後も画素数はアップして、相対的な画質の向上も未来永劫、果てしなく続くことだろうし、画質は新しいカメラほど優れているはず。しかし、ここ数年の間に登場してきたカメラは、世間で言われるほど画質的な優劣はなく、使いものにならないカメラなど存在しない。
 言い換えてみると、スペック以外のデザインとかユーザーインターフェースとか、質感とかシャッター音とか、動作感触とか、そしてネーミングなど、スペックとは関係ない“カメラ”本来の道具的な魅力を語れる時代がデジタルカメラでもやっと到来したということだ。私は情緒に流されやすい性分であって、カメラもそうした目で見てしまう。今回はこれが逆の方向に働いたということである。少なくとも私的に使うカメラならば、ネーミングひとつとってもワガママを言ってみたい。いえ、ただのひねくれ者でやせ我慢かも。ただ、自分の予測ではこのガマンも限界にきてOM-D EM-6(?)あたりは逝ってしまいそうな気がするんだけど(笑)。
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ハイエナ

2012年の冬、E-5を購入しました。ウェブ検索してようやくおっしゃるとおりです、というお話に出会えうれしく思っています。フルサイズα900やニコンD300から最終的にE-5へたどり着いた次第です。全てはバランスではないでしょうか?重さ、扱いやすさ、画質などカメラをデジタルカメラへと移行させるべく誕生したフォーサーズ規格は下火な存在となって久しいですが、基本や原理を押さえつつ誕生した規格でしょうから、そこにあるデジタルカメラで撮ったものは他のものと比べ遜色の無い「画」を見せてくれると思います。
by ハイエナ (2012-12-15 00:05) 

Koichi Akagi

世界的にみれば一眼レフのEシステムユーザーも見過ごすことのない数が存在していると思います。交換レンズの性能も秀逸ですし、今後もシステムが展開するように考えるのはメーカーとして当然のことだと思います。そのためには継続して魅力的なカメラの開発も必要ですけれど。
by Koichi Akagi (2012-12-15 13:28) 

shin9n

最近、オリンパスの旗艦BodyであるE-5を購入しました。
別口でOM-DやPenを持っているものの、優秀なフォーサーズ
レンズを利用したかったからです。
OM-Dなどでフォーサーズレンズを使用するにはMMF-3という
アダプタを介さなければならず、これが煩わしかったからです。
私は非常に長期間、ニコン一辺倒でしたが今ではニコンをすべて
無くしオリンパス党になりました。
元々はオリンパスのマイクロフォーサーズの単焦点レンズの優秀さに惚れ込んだからですが、そこから発展しフォーサーズレンズ、その中のSHGレンズには
惚れ込んでいます。
今後の展開としてE-5の後継機を強く要望しております。
by shin9n (2013-09-04 19:23) 

Koichi Akagi

shin9nさん、OM-D E-M1が登場し、一眼レフ愛用者にとってはさみしい結果となりました。これが現実であります。OVFかEVFかという違いがあれど、カメラ部門がさほど調子よくないオリンパスですから、まあ、仕方がない。MMF-3の煩わしさはたしかにそのとおりですが、像面位相差の動きはこれまでとは別物です。日和見だと怒られそうですが、実用上の不安はほとんどなくなりました。でも、私はE-5をもう一台調達しようと思っています。
by Koichi Akagi (2013-09-10 19:39) 

shin9n

再度の投稿です。
Akagiさま
おっしゃる通り、OM-D E-M1が登場することになりましたね。
そこで、悩みに悩んだ末、E-5を手放し、E-M12台とPenE-P5の
スタイルで頑張ることに決めました。E-5も気にいっていたのですが、
新E-M1のオリンパスより送られてきたカタログの詳細を見てE-M1の
BodyとBody+12-40mmF2.8の予約を入れました。したがって従来のE-M5も手放すことに決めました。新機種が出ると旧機種はやはり使わなくなるからです。自分は野鳥撮影も含めているのでどうしてもフォーサーズの長玉を使用します。そこで総合的に軽くなるE-M1を使用したいと思っています。これでAFも早くなり満足する操作がいけるかなと思っています。でも確かにE-5もいいカメラでした。重さだけで手放す苦汁をなめていましたから。。。
by shin9n (2013-09-14 15:14) 

Koichi Akagi

shin9nさん。現実的な選択でありますね。マイクロフォーサーズ規格で、良質かつAF速度に優れたレンズが出てくるとまた悩ましいことになるはず。今後登場する機種もニコンのミドルクラス機みたいにフォーサーズ規格のレンズも対応がしっかりしてくれることを祈りたいところであります。
by Koichi Akagi (2013-09-14 23:30) 

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